自動車を相続放棄して処分

相続放棄すると、処分する権利も失う。

被相続人に多額の負債がなく、それに見合う資産がない場合には、相続人はその相続を放棄する場合がほとんどです。

しかし、相続放棄をした時点で、たとえ身内であっても、被相続人の財産である自動車を勝手に処分(売却、贈与、廃車など)することはできません


勝手に処分した場合には、相続放棄の効果が取り消されるばかりか、場合によっては横領罪などの刑法犯に問われる可能性もあります。


まず、自動車にローンの残債がある場合、または、完済しても面倒で所有権を変更していない場合には、
ローン会社に問い合わせ、その後の処分を相談することになります。

当然、相続放棄をしていれば、他の人が残債を支払う必要はありません。

また、この場合には、そもそも被相続人に所有権がないので、自動車は相続財産ではありません。

しかし、ローンの契約によっては、残債の有無にかかわらず、所有権がローン会社になっていない場合もありますので、車検証で確認するなどの方法をとらねばなりません。



相続人が複数いる場合でも、全員放棄で相続人不存在となると、相続財産は法人とされ、特別の手続きがとられます。

この場合、利害関係人または検察官が家庭裁判所に相続管理人の選任を申立て、相続債権者や受遺者に対して2ヶ月の間に請求するよう公告し、残債の清算をします。

その後6ヶ月以上の期間、別の相続人の出現を待ち、これを経て初めて、ようやく受遺者の権利が失効するのです。

つまり、相続財産の中に自動車があった場合には、この時点までは、現れるかもしれない受遺者のために保存されなければならないのです。

相続放棄をした相続人が、この期間に自動車を保管するのに費用を支出していた場合には、相続財産管理人に請求し、費用を受け取ることになります。

 

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